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管理委託費とは?

マンション・アパート経営を行う上で、管理会社に委託する場合の管理委託費について詳しく解説しています。マンション・アパート経営を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。



管理委託費とは?

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「管理委託費」とは、マンションの管理業務を委託している管理会社に支払う費用のことをいいます。管理委託費は、毎月入居者から徴収するマンション管理費で賄われているもので、同じように毎月徴収する修繕積立金とはまた別の費用です。

ひとことに管理委託費といっても、管理業務にはさまざまなものがありますので、この委託費は明細に分けて計算されます。

マンション・アパートの管理委託費は、「定額委託業務費」と「定額委託業務費以外の費用」があり、「定額委託業務費」は毎月定額を支払うもので、「定額委託業務費以外の費用」は業務量に応じて都度変動する費用です。

国土交通省では、「マンション標準管理委託契約書」の中で、管理会社と管理組合が良好な契約を結ぶため、委託業務の内容を「定額委託業務費」と「定額委託業務費以外の費用」に分けることが望ましいとしています。

「マンション標準管理委託契約書」によると、定額委託業務費の例は下記の通りです。

  • 事務管理業務…担当者(フロントマン)への報酬
  • 管理員業務…管理員への報酬
  • 清掃業務…定期清掃業務への報酬
  • 建物・設備管理業務…設備の管理に関する定額報酬
引用元:管理組合サポート公式サイトhttps://kanrikumiai-support.jp/mansion-outsourcing-market-price/

管理会社によっても契約書の作り方が違いますが、定額委託業務費はだいたいが上記のような項目で、毎月定額で請求されます。

定額委託業務費以外の例として、不定期に発生する消防設備・排水管の手入れ植栽の手入れなどに関する業務があります。これらの費用は、発生するたびに請求されます。

管理委託費は安ければいいわけではない

管理委託費の平均額は、1戸あたり月々約13,000~15,000円前後が相場です。マンション・アパートの管理委託費は、規模や設備の数で変動します。

それぞれのマンションの現状によりますので、管理委託費が相場より高いからといって、管理会社から多く請求されているとも限りません。逆に、管理委託費が安いからといって得というわけでもありません。安すぎる場合は、必要なサービスが不足していて、適切に管理業務がされていない可能性もあるからです。

下記に、管理委託費が高い時、安い時のそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。まずは相場を知り、費用の明細を分析できるよう、知識をつけておくといいでしょう。

管理委託費が安い時のメリット・デメリット

メリット

管理費委託費が安い場合、入居者から月々徴収するマンション管理費も減ります。そうすることで、マンション管理費だけでなく、同じように月々徴収する修繕積立金が滞納するというリスクも軽減することができます。

デメリット

マンションの戸数に対して、管理委託費が相場よりも安い時は、上記でも述べましたが、必要なサービスが行われていない恐れがありますので、注意が必要です。

日常の清掃などはできていても、不定期に発生する清掃や設備点検などを行っていないため、管理委託費が安いもかもしれません。そのような場合には、オーナー様が気づかない内にマンション・アパートが劣化してしまっている可能性があります。

そんな状態が続くと、結局、管理委託費や修繕積立金を値上げせざるを得ないことになってしまいかねません。

管理委託費が高い時のメリット・デメリット

メリット

不定期に発生する清掃やメンテナンス設備点検がしっかり行われた結果、管理委託費が高くなる場合があります。特に、大規模で共用設備が多いマンションや、エレベーターの利用頻度が高いマンションなどでは、自然と各設備のメンテナンスの頻度が増えますので、その分管理委託費は高くなる傾向にあります。

デメリット

マンション・アパートが経年劣化し、補修や清掃の範囲が大きくなって、管理費が高くなってしまっている場合があります。

その他、管理会社の利益や外注業者への中間マージンが不当に高く見積もられている悪質な場合や、本来ならそのマンションに必要のない業務まで追加請求されているケースもあります。

管理会社と契約する際は、しっかりと内容を確認し、疑問点があればしっかりと質問して解決しておくことをおすすめします。